アロハシャツ豆知識
アロハシャツのパターン
バックパネル・パターン
背中を大きなキャンバスに見立てて一枚の絵のようなデザインが描かれています。
前身頃は襟とポケットのみデザインが入り残りの大部分は無地です。
当時は裁断、縫製などの関係で生産数は多くはなかったそうです。
1950年代後期にカリフォルニアで生産されたものが多いとされ、戦後空前のハワイブームでアメリカ本土に定着した「楽園」のイメージで構成されているデザインが多いのが特徴です。
魅力的なデザインが多く、まるで絵画のような芸術性すら感じさせる「バックパネル・パターン」はハワイアンシャツ(アロハシャツ)好きならば外すことの出来ない選択です。
ホリゾンタル・パターン
天地(上下)があるデザインで景色を落とし込んだものが多いです。
デザインの出かたが一定ではなく裁断の仕方で変わってきます。
「ホリゾンタル」の由来は地平線(ホライズン)のある風景デザインから来た説、
裁断の時に身頃を切り出す方向という説など、諸説あるようです。
1950年代前半に作られたものが多いとされ、中でも「デュークカハナモク バイ シスコ」は
数々のホリゾンタル・パターンを生み出しました。
迫力と共に繊細さを感じるそれらは、圧倒的な存在感で人々を魅了し続けています。
オールオーバー・パターン
一定のデザインが繰り返す、古くから一般的なパターンです。
「総柄」とも呼ばれ、一番目にする機会が多いハワイアンシャツ(アロハシャツ)のパターンでは?と思います。
生地のとり方や縫製に制限が少ないため量産に向いており、現在まで最も長く作り続けられているパターンと言えるでしょう。
あらゆるブランドから多種多様なデザインが生産されており、私たちを楽しませてくれています。
ボーダー・パターン
デザインが縦方向に続きボーダーに見えるパターンです。
1940年代後期に登場し1950年代には広く普及したとされています。
総柄との違いが曖昧になるデザインも多々見られますが、見え方の問題なのでここでは深く追及はしていません。
必然的に花や;植物など「縦」にしやすいモチーフがデザインされる事が多かったようです。
ピクチャープリント
写真のように見えるプリントで1950年代前半に登場しました。
写真をなぞるように型を掘り、そこに色を重ね刷りして…とかなり手の込んだパターンです。
ハワイやカリフォルニアなどのリアルな景色や日常生活がデザインに落とし込まれています。
和柄(Oriental・Japanese)
西洋から見た日本的なものは大体あります。
虎・金魚・鯉・富士山・京都・寺社仏閣・昔話と幅広く割と何でもあります。
様々な出来事が重なって独自の進化をした「和柄」。
はるか昔のハワイと日本のコラボが現在に至るとは感動モノですね。
オリジナルの価値は大変高く手に入れるのは難しいですが各社精巧なレプリカやブランド独自の価値観を取り入れたものをリリースしています。