カジュアルシャツ豆知識
オンス(oz)
1平方ヤード(0.84m2)生地の重さを表す単位。
間違えやすいのですが決して生地の厚みの単位ではありません。
1オンス=28.3495グラム
1ポンド=16オンス=0.453キログラム です。
イマイチ分からないですよね。
つまり14オンスデニムと言ったら、
14x28.3495グラム=396.893グラム となるのです。
シャツはおおむね10oz以下で作られることが多いです。
生地・素材Vol.1
デニム
フランス語の「serge de nimes」 (セルジュ デ ニーム)つまり「ニーム産の綾織り」の意から来ている。
一般的に縦糸にはインディゴにより染色された紺色の糸を、緯糸には白糸を使って綾織りされている。
ジーンズの事を指す言葉になりつつあるが、正式には素材の名称。
ちなみに、縦緯ともに色糸を使用し綾織りだと「葛城」(かつらぎ)と言う。
メリット:
丈夫で色落ちを楽しめる。扱いが楽。
デメリット:
洗濯等で色落ちする可能性があるので、特に最初は他のものと一緒に洗えない。
未加工のジーンズなどは洗濯で縮む。(これはメリットでもある?)
ダンガリー
西インドのダングリという地名が由来。
縦糸に未晒しの白糸、緯糸にインディゴなどで染めた糸を使い綾織りした生地。シャツに用いられることが多い。
デニムと逆なんですね!
一般的には薄めのデニム=ダンガリーと思われていることが多い。
メリット:
耐久性が高い。扱いが楽。
デメリット:
白いものと一緒に洗うと色が移ることがある。
シャンブレー
縦糸にはインディゴにより染色された色糸を、緯糸には白糸を使って平織りされている。
デニムと同じ色使いだが、「平織り」なのがポイント。
シャツに使われることも多い。
メリット:
独特の霜降り感。使い込むと味が出る。
デメリット:
色落ちすることがある。
オックス
経緯に二本の糸を引き揃え、あるいは縦二本、横一本を引き揃え平織で織った生地。
糸の番手によって更に分類されることもある。
生地・素材Vol.2
レーヨン
シルクに似た光沢手触りが特徴。以前は人絹と呼ばれていた。レーヨンはフランス語で「光るもの」の意味。化学繊維の中の再生繊維の一種で主原料は木製パルプ。
メリット:
ドレープ性があり吸湿性が良い。
光沢があり着心地、染色性が良い。
デメリット:
水に濡れると強度が低下し縮みやすい。
摩擦に弱く、シワになりやすい。
シルク
四大天然繊維の一つ(絹・麻・木綿・羊毛)で、蚕の繭から取り出した天然繊維。
古くは数千年前の遺跡から出てきたことがある位昔から使われてきた。
メリット:
吸湿性、保湿性、放湿性に優れている。
美しい光沢、軽く滑らかな肌触り。
デメリット:
縫製がむずかしい。摩擦に弱い。変色しやすい。
水に弱く縮みやすい。汗による変色が起こりやすい。
リネン
亜麻を原料とする天然素材。古代エジプト時代からリネンの布が織られていた。
洗うたびに柔らかくなり、身体にしっくり馴染むようになる。
メリット:
水に強く丈夫。吸湿性、速乾性があり清涼感がある。
ドレープ性があって光沢もありしっとりしている。
デメリット:
変色が起こりやすい。シワになりやすい。
摩擦によって毛羽立ちやすく、染色堅牢度が弱い。
シアサッカー
「しじら織り」とも言い暑い夏の定番となっている。
縦糸をたるませた部分と張った部分をを交互に織ることで
たるませた部分にシボが出来る。
凸凹の部分と平らな部分がストライプ状になる事で、
身体との接地面積が少なくなりさらりとした涼しい肌触りとなる。
メリット:
シワになりにくい。清涼感がある。
デメリット:
洗濯による色落ち、縮み。
襟
レギュラーカラー(スタンダードカラー)
Yシャツ全般で使われる標準的な仕様。一番目にする機会も多く、あなたも持っているのでは?襟の大きさ、形で印象も違ってくる。
ボタンダウン
襟先をボタンで身頃に留めてある襟。カジュアル用で基本的にフォーマルな場所っでは使用しない。その昔、ポロ競技で馬に乗った時に風にあおられ襟がバタバタするのを抑えるところから来たとされる。
オープンカラー(開襟)
胸元が開いた襟の総称。首周りに締め付けなく風通しが良いため、リゾート地や暖かい地域で親しまれていることが多い。アロハシャツ、かりゆしなどが有名。
スタンドカラー(立ち襟)
折り返しがない、首に沿って立てた襟のこと。もとはフランスの貴族が寒さ対策のために考えたなど諸説ある。
「襟」と「衿」
「襟」=洋服(洋装) 「衿」=和服(和装)
で使われます。なので私たちが使うときは「襟」でよいのですね。ちなみに常用漢字は「襟」になっています。