ワークシャツ豆知識
アメカジワークシャツブランド紹介
せっかく買うからにはそのブランドのコト少しでも知ってるほうがより愛着も湧きますね!
デロチャンク店長&スタッフによるアメカジブランド紹介です。
ワークシャツ用語集
◆ガチャポケ
左右非対称なポケットのことで一部の古いワークシャツに見られる仕様です。特徴あるポケットなので近年は多くのブランドが取り入れ目にする機会が増えています。やはり見た目のインパクトは大きく、古い時代のワークシャツのデザインとは信じられないですね。古着の当時モノ(状態の良いモノ)はビックリするくらい高値で売買させています。
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◆空環仕上げ
ヴィンテージのワークシャツに多く見られるディティール。皆さんも「なんだコレ?」と思ったことがあるのではないでしょうか?これはただの飾りではないんです。諸説あるようですが、大量生産の時代に移り変わる中、ミシンを裾でキチンと止めて処理するよりもそのまま流していったほうが効率が良いことからこのような仕様になったと言われています。(一方向からダ-って来て裾で糸を止めずに流すってことですね)そしてしっかりと糸を絡ませることで裾のほつれを防いでいます。生産性を上げるための作業の簡素化によって生まれた仕様ですが、今ではあえてそれを再現してヴィンテージテイストを出しています。もちろん切ってしまっても構いませんが、あったほうがヴィンテージな雰囲気プンプンです。
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◆三本針(トリプルステッチ)
三本針のミシンよる縫製。ワークシャツなどの強度が求められる縫製で使われた。トリプルステッチと呼ばれることもある。今日ではヴィンテージ感溢れるカバーオール、ワークシャツ、シャンブレーシャツ、ネルシャツなどこだわりをもったブランドのアイテムに見ることができる。はっきり言って言われなければわからないポイント。興味がない人に行っても「だから?」で会話が終わる可能性があるが、それでも自分のこだわりに対して誇りをもてるディティールです。
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◆ストームカフス
袖に寸足らずのカフスを取り付けている仕様。どうしてこんな風になっているかというと、風が入りにくく、袖をクルクルまくっていくとキレイに巻けるようになっています。袖版ロールアップですね。こんな個性的かつ実用的なディティールが。本当に昔のお仕事事情に合わせて進化したらこうなったのでしょうね。信じられない。こちらも古いワークウエア見られるディティールですが、まったくもってカッコイイ。今では当時のワークシャツを模したシャツで見ることが出来ます。
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◆ダイヤボタン
ひし形の刻印が入ったボタン。ヴィンテージのワークシャツに見られる仕様です。現在は、当時のレプリカとして細部まで再現されたワークシャツに採用されています。
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◆チンストラップ
通称「チンスト」とも呼ばれます。そもそもチン[chin]とは顎[アゴ]のことで、要するにアゴストラップなんですね。でもそれじゃあさすがにカッコ悪いので「チンスト」で行きましょう。30年代以前のワークシャツやカバーオールに見られた仕様でトップボタン(一番上のボタン)部分に付いているストラップの事を指します。衿のバタつきを抑える役割があったようです。今ではこの頃をモチーフにしたワークシャツには欠かせないディティールとなっています。着ている人がいたらきっとこだわり派の人ですね。
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◆猫目(ネコメ)ボタン
文字通り「猫の目」のようになっているので「猫目ボタン」と言います。ワークシャツ、ミリタリーシャツにおいて多く使用されてきました。見た目も特徴的ですが、表にボタンの付け糸が出ないので糸が擦り切れる事が少ないという機能面を考慮して付けられていました。60年代以前のシャツに多く見られ、ミリタリーシャツでは今も使われています。割と大き目のボタンが多く猫目ボタンが付いてるだけで見た目にもグッとこだわり感が増しますね。
◆袋ポケット
通称「フラシポケット」とも呼ばれる。ヴィンテージのワークシャツなどに見られる袋状のポケットのこと。汗でタバコが湿らないようにこのような形状になったのです。さすが当時の労働者。そこまでタバコの事を考えているとは!これは冗談ではなく、ホントの話らしいです。タバコは今でいうケータイみたいなものだったのでしょうね。時代背景が非常に良く見えるディティールです。
◆マチ
ヴィンテージのワークシャツに多く見られるディティールです。裾のサイドに補強の布を付け、これによって前身頃と後身頃の境目が避けるのを防ぐ目的で付けられていました。(という事は昔はよく服が裂けたという事なのか?)時代と共にその役目を終え静かに消えていった名脇役です。ちなみにマチは~60年代頃までに多く見られるディティールです。今では細部にまでこだわて再現されたワークシャツをあちらこちらで手に取ることができます。敢えてビンテージテイストを出すために「マチ付き」を作っているんですね。そんなこだわりに僕らの心は今日も踊らされてしまいます(笑)
◆山ポケ(コンビニエントポケット)
読んで字のごとく山型のポケットのこと。労働者が「タバコを出し入れしやく!」というある意味機能を追求した形が山ポケです。通称「シガレットポケット」なんて呼び方も。左は山ポケ右は違うポケットは「コンビニエントポケット」と言いますね。今ではカジュアルシャツにデザイン的な面から山ポケを採用するブランドも多いですね。単純にカッコいいです。
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◆ユニオンチケット
「ユニオン」=「労働組合」のことで「ユニオンチケット」とは「労働組合加入メーカーの証」労働組合は作業着を選ぶときはチケットの付いたものを選ぶよう呼びかけていたため、当時の労働者が作業着を選ぶ基準となってたそうです。ちなみに「ユニオンメイド」=「労働組合加入メーカー製造」の意です。ワークウエア、ジャケット、シャツ、パンツなどに見られることが多く、70年代には消滅してしまったディティールです。今では当時をイメージしたワークウエアには欠かせないディティールとなっています。武骨な猛者っぽさがカッコよさ全開のうれしいディティールです。
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◆ヨーク
シャツにおける肩から背中にかけての切替部分。脱いだり着たりするときも負担がががるパーツ。バックヨークと呼ぶこともある。
ストレート
シンプルで一番オーソドックスな形。
ラウンド
曲線を描くことで負担の軽減となっている
ウエスタンヨーク
ウエスタンシャツに見られる方や背中のヨークの形
ストレインプルーフヨーク
独自のデザイン&商品開発が今でも人気の「BIG YANK」が特許申請した独自の形。突っ張らず動きやすくするための形。
ちなみにこの穴は「菊穴」と言いベンチレーション的な役割りがあった。
いかかですか?あなたのお手持ちのシャツはどんな形状のヨークでしょうか?気にしてみると結構違いがありますね。
ワークシャツのサイズ
ワークシャツのサイズ
ワークシャツはピチピチ過ぎても?ガバガバ過ぎても?です。
ここではCAMCO/カムコのシャンブレーシャツでジャストのサイズ感を探ってみましょう。
もちろん人によって意見は様々。あくまでも参考までに。

CAMCO/カムコのシャンブレーシャツでサイズ感をレポート!インナーはGOODWEARのロンT一枚。

肩幅、袖丈、着丈がどれもバランス良くジャストサイズと言える。動きづらさは感じない。

若干大きく全体的に余裕がありすぎる。袖丈、着丈ともに合っていない。オーバーサイズ気味に着るのであれ「あり」の判定も。

肩幅があっていないため窮屈そう。袖丈も足りていない。着丈も何だか短すぎる。これでは動きづらく、見た目の印象も?である。
「まとめ」
ワークシャツは大きすぎ、小さすぎともカッコよくはないです。
ブランドや種類によってシルエットは様々ですが、肩幅があっていればビックリするような事になるケースは少ないと思います。
出来れば自分の寸法を知っておきましょう。そのためには自分の一番しっくりくるシャツを採寸してみると良いです。
自分にこだわる男は自分のサイズくらいは知っておきたいものですね。
お手持ちのカジュアルシャツで実際の寸法をご確認の上、当店の参考サイズを参照下さい。
当店のサイズ寸法は実際に採寸した平均値を記載しております。
ご購入希望の商品の詳細な寸法を知りたい方は、大変お手数ですが、ブランド名・モデル・カラー・サイズをお知らせ下さい。
店長が責任を持って採寸の上、ご連絡させて頂きます。
注)サイズ感につきましてはあくまでも個人的な意見です。参考までにお願い致します。
ワークシャツのコーデ・着こなし
ボタンの留め方
ボタンの留め方一つで印象が大分変ってきます。
どれが良いって事はありませんが、参考までに様々なボタンの留め方を検証しました。
気分やインナーよって変えてみるのもアリですね。

オーソドックスな1個開け。間違いない一般的な留め方、キレイめな落ち着いた印象。

二個目だけ留めるスタイル。Aラインにインナーをちょい見せしたい時はこれか。

フルオープンの羽織りスタイル。ワイルドな男を演出。洗いざらしが良く似合う。
「まとめ」
たかがボタンされどボタン。留め方だけでこんなにも印象が変わってきます。
気分やインナーの色によって変えてみるのもいいのでは?
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ワークシャツのボトムス
シンプルな印象が強いワークシャツ。
基本的にどんなボトムスにも合わせやすいです。
ワーク、アウトドア、アメカジと色々なボトムスに合わせてみよう。新たな発見が生まれるかも!?。
ここでは一般的なボトムスとの相性を検証します。

xジーンズ。鉄板のアメカジスタイル。相性が良くない訳がない。色の濃淡がポイントになる。今後も永遠に続くであろう王道スタイル。

xチノパン。ジーンズと並ぶ2大勢力の1つ。大人っぽく落ち着いた雰囲気は捨てがたい。革ジャン、ブーツなどを合わせてシブくいきたい。

x軍パン。ワークシャツとは切っても切れない縁とも言われるミリタリーモノ。当然相性はバッチリ。ただし適度な細さが求められる。

xヒッコリー。ワークウエアのカテゴリー同士はなかなかのマッチング。カラーバランスさえ気を付ければジーンズなどよりは他人との違いをアピールできるかも?ウォバッシュも◎。
「まとめ」
ここでは無地のシャンブレーシャツで実験しましたが、ワークシャツって他にもいっぱい種類があります。しかし、カラーのバランス、サイズのバランスさえ間違っていなければぶっちゃけOKです。(じゃぁ、これは何だったの?)ここでの紹介はあくまでも一般論。基本的に自分が良ければいいと思います!ただし、絶対的な王道、バランスがあるのも事実です。全てを踏まえた上でオリジナルなこだわりスタイルを確立するのもありかもですね。
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ワークシャツの足元
使い込むことで自分に馴染んでを輝き増すワークシャツにはどんな靴を合わせるべきか?
ここではサンプル画像を交えて、そんな疑問にお答えします。

xバルカナイズドスニーカー。シンプルなローテク系スニーカーはもはや鉄板。キャンバスの使い込んだ感がワークテイストと良く似合う。

x名作スニーカー。レジェンド的なスニーカーも復刻モデルなどで比較的手軽に購入できる。色々なブランド、素材、カラーを合わせて他の人と差をつけよう。

xアウトドア系スニーカー。以外に似合うのがコレ。80年代~90年代前半に一世を風靡したPOPなカラーや独特のフォルムがシブい。現代のアウトドア系ブランドとのハイブリットなスタイルも◎

xブーツ。相性は間違いなく最強クラス。合わせて使い込めば経年変化がもっと楽しくなるだろう。
「まとめ」
一般的にやはり男気溢れるこだわりのブーツや、シンプルながら個性を反映した様々なスニーカーが多いようですね。ハイテクモデルは少数派の様です。(逆にこだわりがあっていいのでは?)スニーカーは多種多様なモデルが出ていますので、ご自分のイメージに合ったモノを大切に使って、こだわりのシャツとコーデして下さい。
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経年変化 シャンブレーシャツ編
CAMCO/カムコのシャンブレーシャツを例に経年変化の実例をご紹介。
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こちらのアメカジ定番シャツを徹底的に着倒してみるとどのようになるのか?
じゃん。
下が新品、中が3~4年モノ、上が5年以上経ったモノです。
新品はまだ濃い色が残っていて霜降り具合も◎ですね。
だんだんと使っていくうちにCAMCO/カムコ独特のブルーシャンブレーへと変わって行きました。
特に気にせず普通に洗剤入れて洗濯してました。
汚れたら洗うを繰り返した結果、店長のシャンブレーはこんな感じになったのです。
そして、色が抜けて最終形態に近い状態へと昇華しました。
これ以上色が落ちるとちょっとどうかな?というとこまで行ったので
これはそろそろ代打的な使い方にしようかと思っています。
使い込むごとにスレたりヤレたり、アタリやなんかも感じよく仕上がったのではと思っています。
こんな感じで、色落ち加減の異なる何枚かを持っていると気分によって使い分けられますね。
(もちろんコーデよっても)
ちなみに
こんな感じになりました。
一番下は新品、中は2~3年選手、上は3年以上経過
肩の辺りは全然色が違いますね。
こうしてみると徐々に経年変化してして行く様がはっきりわかります。
生地から徹底的にこだわった逸品だからこそこうなるんですね。
安いものに手が伸びるのも否定はしませんが…
良いモノ、こだわりのあるモノを永く使うって結構いいとおもいませんか?
経年変化 デニムワークシャツ編
このページはデロチャンクに寄せられた一件のお問合せから始まった「経年変化実験&検証ページ」となっています。
※あくまでも普通の人が普通に使ってどうなるか?の目線で進めております。ご理解をお願い致します。
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対象のブツ:CAMCO/カムコ デニムワークシャツ
(数年前に購入も一度も着ていなかった私物を使用)
店長が普通に着用(休日含む)
着用頻度:週3~4程度
洗濯:10日に1度程度、洗剤も普通の家庭用を使用
実験開始:2017.10中旬
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最初に新品の状態を記録しておきます。(光の加減で色が分かりづらくてスミマセン…)

まだ新品なのでまさに「濃紺」と言ったところ。パリッとした触り心地。一度も洗濯していないとこんな感じ。
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2017年11月中旬 (使用開始から約1カ月)
カバーオールなどの上着の中に着たリしていました。特に意識してわざとらしいことは何もしていません。
まだまだ色は濃く大きな変化は見られません。
しかし、良く擦れる部分などは若干アタリが付き始めています。
袖口は特に顕著に色落ちが進んだ実感があります。
果たして「良い感じ」に経年変化するのでしょうか?
今後さらに着続けて行きます。
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2018年4月中旬 (使用開始から約6カ月)
アウターの中からシャツ一枚で着る機会が増える季節。
ちょっと汗ばむ日も袖をまくって着用しました。
全体的に色が抜けてきて良い感じに。
襟周りは一番わかりやすいポイント。ここだけなりすぎても…なので、今後はちょっと気を使いたいと思います。
袖も色落ちしやすい部分。ウネウネ?なアタリもなかなか良い表情です。ちなみに袖のボタンはいつの間にか取れてなくなってしまいました。別のボタンで対応しています。
実験は道半ば。
さすがに真夏は着れないので2年目突入後またレポート予定です!